Everything's gonna be alright

by DTR

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1.
すごい雨と言っても 水がすごいのか 音がすごいのか それは近さなのか 大きさなのか 多さなのか 速さなのか 珍しさなのか 全部なのか いや 言葉の惰性なのだ 雨なんてすごくない 所詮水の粒だ 粒の水はすごい
2.
場所がないので猫を抱いた 歌がないので歌を聴いた 光がないので女になった 愛がないので蛍を数えた さわれないので木星を見た 悪がないのでドクダミを貼った スペリオールに出ていた乾麺を5分茹でた うすくらやみに白い十字のドクダミが看護婦のように浮かび上がっていた 遠くの信号が青になり 最期の蛍は泪のように消えた 蛙の弔いの声が永く続いた
3.
一人称の多重を理由に 憎まれ攻撃の強まる先の頁は 理由に出来ない疾患のカタカタと 処罰と無力の務所の庭で 名前を肴の宴を張るドキュマン まず歌うたいを任命し 矢とした 武装を覆す万能感に浸れ 今はまだ空腹ではないのだから じきに子供を煮ることになる大飢饉の前に 戴冠式のスピーチライターの用意した双頭の犬を仕留めよ 猪はいずれは射的場になる畑に背を擦り付けよ 恐れるのは仕方ないとしても 立たされたまま矢面で歌え 誰からも愛されず一人称は死んだ 子供を連れて向かう刑場 奈良辺りの塔の絵の中に棲んでいる声で そうすれば動じないでいられます そうすればeverything’s gonna be all right 苦痛もなくなりますがよいですか 頭が一つしかない犬はゼリーの階段に居る いや黒胡麻汚しのプリンかもしれない その三人称には子供だった時とお姉さんになった時の二種類しかなかった バイトしていた回転寿司が潰れているのを今日見た お針子の口調で目標と言っても小さなもので大丈夫ですと言い滑り マスクと眼鏡と眉毛の双頭が退くと 気から来た痛みが腰から昇ってくるのを 歌で呼ぶ救急車に猪を乗せ 腹を割ったら紫水晶だった 波及するシステムの中で困難は売られている 噴火の見える最終階の煙たい備蓄に歌が戦ぐ 黄色なのか金色なのか兎に角装って 噺家の死前喘鳴を続けよう どこから抽出されているか分かるまで鉛筆で この体という家にいる限りは本当のことを言ってくれる人から いくつもの真が放射場に語られる 体現し吸収するこの平たい家に下水はあるか 雲は青白の洗濯機に入る 栄養豊富で添加物もない経路に 雲水の書を流すか 爆破するのは半導体工場ではない ラーメン屋のカウンターで手放した刃物で 新しい歌をなぞる
4.
柿の種の形をした鳩尾に血液があつまり 浮き上がる暗いニュースは腹の上方を漂う 夏の夾竹桃の黄色い病葉はとても綺麗である。こういうものでも良いのだと思わせる刀のような力がある。 石垣の隙間から覗く Peek through the gaps in the stone wall 息ができない 詩より酸素がない だからdisりも聞こえない 酸素は作れない 原因と結果を共に箱に詰めて 石垣の割れ目に滑り込ませる 割れ目にはヘビがいるだろう 可愛い眼をした、、 ヘビは友達だ 唯一の、、 字が綺麗ね そのまま本になりそう いろいろ考えた 僕もいろいろ考えた 裏のことや表のこと でもどうやら 問題はアダムの縫い目にあるらしい 蟻の門を渡る舟人かぢをたえ あと一歩で完成という時に ラフなクロスステッチで 過程のみを見せる表現方法に窓を遺し rear gardenのwaste landに風を通した 未踏のハリネズミの裏庭に 日本と似た植生だった 地球だからね 今日も海に行った 水平線は曲がっていく ここも南極なのだ 舵をなくした舟が 蛇をなくした割れ目から 外を見ている ゆくへも知らぬO2の道かな 今年のかなかなの歌い始めがFで例年より4度ばかり低い 疲れて生まれてきたのか 生まれてすぐに疲れたのか 全てにおいて紙切れとなった世界の価値のなさをこくんこくんと噛み締めてコロナの喉に無理に水を通そうとする大見得なのか 芸能に絶望して選び取ったジェンダーの最小公倍数なのか
5.
いっぽんの名前のない木が言語を拒否して立っていた その果実は味覚による命名を拒否して生っているのだった 去らせることに関する愛の定義はJ-POPでは言語化が難しかった 一滴も残さずに絞り出しても名前のない木がある以上それは伝わらなかった 腑に落ちることが目的ではないからだ 混ざらないことが言葉のやくわりだった 一部は逃れ出て安全な場所に置かれる 自然な話し方という誇張で画像は編集され 肌色のマスクを通して 言葉を拒否した木の周りを役立つ言葉が回る その木いがいのすべての形容詞が総動員される 命名できない果実があるということが他の全てを成り立たせているのだ すべての朗読で言語が使用されるが 夕陽の丘に翼が舞い ひかりの束の源は沈む太陽ではなく名前の無い実だ 進んで従うためにもその実が必要だ 拡声器を使ったり黙り込んだりしてみても味は分からない 分からない味をベタな声で語ることが敬意なのだ 名前のない果実のアルペジオを受け入れ、捨ててはならない 不可能の木の周りを決意が回る 家の中の型に囚われない石の壁がいい感じだ 言葉を短くすることで解決する時期もある 話題を出してもらったり男女の役割を変えたりするのも有効だ いったん始まればたのしくなるのは木に名前がないからだ そこではあるものをないと言うシュミレーショニズムを逆手に取ることも許されるだろう 岩盤を削る努力とは言い換えによる更新を続けることである
6.
『tar』、或いはMonster Hunter Orchestra 指揮者にとってのモンスターはオーケストラだがハンターはモンスターの格好をした観客だった オーケストラにとってのモンスターは観客だが、ハンターは指揮者なのだった 観客にとってのモンスターはハンターの恰好をした指揮者だが、ハンターはオーケストラだった ハンターとモンスターとの闘いを誰もが担うが勝利できないのはそのためだ 『Helmut Berger, 29 May 1944 – 18 May 2023』 よくDOLL主催のビデオコンサートで観たけどその頃の映像はもう転がってない。 https://youtu.be/xKg87SBFsEs 彼は70年に2本目のB級ドリアン映画に出たのであった。84年のに出ればもっと良かっただろう。 池袋で万引きの師匠だった戦旗派のナカジョーさんは彼にちょっと似ていた。敏子さんを公然と口説くので周りが困っていた。いずれにせよあの曲の前半のように皆半分タイハイしていたのだ。 『Aaron Boulogne (11 August 1962 – 20 May 2023)』 「ぼくはちいさな騎士なんだから 天にかけて恐れてはいけないって教わった だから地にかけて父さんに会いに行く」 と解釈してみた https://stand.fm/episodes/646c7d315dcad4ce4eaf7ee8 『Invisible Shark (2023)』 コージーがまたサメ映画放出したぞ https://youtu.be/Eu5wxxzH7Lw 新しき枕に替へて寝ねたれば夢見枕と人は言ふなり 『Kenneth Anger 3 Feb 1927 – 11 May 2023』 真のデカダンとは?というのが、いまはそうでもないけど、あの頃はテーマだった。わたしだけ?というアルバムのジャケはこれを念頭に置いているとすぐ分かった 馬場に行けばいつでも上映していたのは今考えれば、考えなくても、ハッテン場だった 40年経っても、水は生きている、などと踊っているな Eaux d’artifice https://youtu.be/yUO6Q9RQPG0 石垣は三支点を確保しながら積んでいく。佐田岬の緑泥片岩の積み上げはコツウォルズに劣らず見事なものである。隙間に手を翳すと蛇が出るよと脅されたものである。蛇の石垣の下から温泉が出たこともある。僕は石垣にセメンを詰めるのは反対である。隙間を作って生き物のアパートにしてやるべきである。 『アル中女の肖像』 冒頭飲むことは生きることで生きることは飲むことみたいなナレーションが流れて金子を思い出しその後は致死量ドーリスのタベアさんの表情を見ているだけで良くて最終的には壁崩壊前の表現としてよく引き合いに出されるHeroesやベルリン天使の詩よりも成功しているのではないかと思えた 『フリーク・オルランド』 宝塚を寺山修司が演出して松本俊夫が撮ったようなものだと思った 『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』 ドリアン・グレイというとキム・フォーリーの「ロックンロールのドリアン・グレイ」https://youtu.be/OuXXhTAuxj8が思い浮かび浦島太郎みたいな結末なのかと予想していたがドリアンの部屋の鏡が意図的に銀色に曇らされていて竜宮城だけの映画と知れた ベルリン三部作まとめ いかにもドイツっぽいかなしい大道具でファスビンダー組の妹バンド、みたいな先入主を確認する体験だったがただ執拗な男女入れ替わり強迫はオッティンガーだけのものでそれが今観るべき映画として選ばれた大きな理由なのではないか こんな時にいやこんな時逆流 https://youtube.com/shorts/8AEITyiPaLo?feature=share 土砂降りに青梅踏みたる硬さ 哉 『小説家の映画』 小説家が映画を撮ると映画の人よりも遥かに指示が細かい、というセリフのある홍상수の映画を観て、各トラックごとに音質を決めるのが当たり前と思っていた頃の聖蹟桜ヶ丘のオープンリールのスタジオを思い出した。 「歌うラッパー」的な非常にメタな構造をもっているが、あくまでも小説的な一人称の処理が主題であり、LGBTQをだしに使った恋愛映画ともいえる。 水半ば澄んで晴れ間の暑さ 哉 雨でミモザが根本から倒れて出入りできなくなったんで土建屋を呼んだところ
7.
Vidalita 7 02:39
元の旋律を思い出せないまま世代は進んだ 異例の布告から始まったが風化は戦後のように訪れた 戦後のように風化は訪れた 現代病院を見舞う 病院現代の見舞い これは大きくならない子供の、リフレインのあるvidalitaだ 豚が鼻を半球に押し付け そのリズムで70年が満ちる 70年が満ちるリズムだ 先に作るべきなのはさらに小さな鼻を押し付ける天袋 泣き声は笑い声 笑い声は泣き声だ にまにまのたのた のたのたにまにま 鴨嘴の尻尾のように正確 チーターは爪を引っ込めることができない、と動物豆知識botで知った きみみたいじゃないか コインランドリーに似た近藤ノブ子は日本人にいくつあるだろう 模型屋のような品部はいくたりいるだろう パーマ屋の住人は多死の中vignetteに縁取られていく 住基カードは身分証明書と市町村による付加サービス(コンビニ交付、図書館利用)だけでした 自分を養うように住基を養う 自分を大切にするように住基のために死ぬ 自分の身を飾るように住基の欠点に人前で注意を引かない 自分を癒すように銃器ネット、、 自分が他のせいにするように銃器の事情を考慮する 拡張して自分以上に什器を大切にする 私は自分の終わりにこれ以上ないほど近づいていた それは饐えた臭いを伴っていた 化膿治五郎は柔術を膿出した それは蛞蝓の道となった
8.
工藤冬里さま 2月12日、お立ち寄りに心底感謝しながらのゴールデン街・汀、裕子と申します。約束が実体を伴って目前に現れる喜びをあらためて噛みしめることができましたし、不躾にも質問重ねてしまいましたが快く回答くださり興奮いたしました。重ね重ねありがとうございます。 2月11日落合スープ、「インキャパシタンツ」「ノイズ」への解釈、寄り添い、考察、対応→今回のショーのみならずも「意味づけ」は無意味なのかしら?とも思ったりしながらでしたが、思ったよりというか思いも及ばない緻密で深遠な世界を構築くだすっているのだな、、と澄んだ気持ちになりました。おそらくは観る人それぞれの「正解」がありましょうが、私は正しい「正解」にふれた責任感が生じたようです。 「松山」場面の解説では、私のアイドルの1人である洲之内徹さんの文章「気まぐれ美術館」での生まれ育った松山についてのくだりを思い出しておりました。そして冬里さんの言及はありませんでしたが、ラップバトル・ビーフ場面では、ECDさんの件が頭をよぎりましたんです。お伝えそびれました。それでは無事のご帰還でありましたこと願いながら、またお目にかかること、音楽を聴かせていただくこと、新しい器にふれる日を楽しみにしております。 先日のヒトトロジー相談室、偶然居合わせ、質問へのドリーミーで情景が目に浮かぶ回答、どうもありがとうございました。 あれから「路地と人」がイコール「ヒトトロジー」で、路地と人=ヒトトロジーは永遠の営みなんだろうなと、ぼんやり考えていて、そうしたら銀座の商業施設でヒトトロジー!! 冬里さんは、ヒトトロジーという触媒で、みんなの脳を胸を引っかき傷なんだな…と思いました。 どうか良いお年を。 あわ雪の中に顕ちたる三千大千世界
またその中にあわ雪ぞ降る わたしの手になじんで離れなかったんです。つやつや連れて帰ります うれしくてシャイニーオレンジが頭のなかで踊り、人参玄米リゾット作成です。わたしも変わらず真っ直ぐに。良い日を マヘルの"WAR NOISE"盤、戦争が刻み込まれてて戦争がパッケージされてる仕様2022。偶然の産物が発端というのがまたドラマチックで虹の彼方にいけそういける🌈❤️‍🩹💭 短い無時間と長い無時間があって、そこでは輪も矢も敵もない TOHOシネマズで六千万入った紙袋を落としたが恋は使い物にならなかった きみに必要なのは音楽ではない 秋は色々な誘いを断りながら黒ラベルが不味い かなかなの途切れて今朝の終わり 哉 セラドンの地衣類這わせて墓石 哉 休田の多くはなくて草の丈は低く池には太陽光パネルが浮かんでいる 合理的に見えるが少し酸素不足であり燕は戸惑っている 森はよく手入れされており火の見櫓は新しいステンだし家々は焼杉であるが蛙は孤独そうである 消防団の倉庫には時計が仕込まれている。公民館には公衆電話がある。ヒマラヤ杉は低く燃え立っている。肉石類は程良く嵌め込まれ押さえ込まれている。余裕があるのか百姓は起きるのが遅い。空の軽トラがたまに通るくらいである。 月は鏡にしては全く顔が違っている。 石牟礼道子が居て森崎和江が居ない。 どこも地獄だ あ、手をはなれる においとともに剥がれる
9.
Heroes 02:02
10.
北尾は僕より遅く生まれ僕より早く命をステロイド 僕の天蓋がキッチンボウルのように「こんなちゃんこ食えるか」や「両足切断ですね」にすっぽり被さっている 開いた孔から絶え間なく水が流れ出ていて白Tの背中にも薄赤の滲みが拡がっていた 腎の代わりにゴミ捨て場を作るのかもしれない コーちゃんもそうだった 超人間要塞 ヒロシ戦記みたいだ 薄暗く撮られた作為の器たちは嬢たちのように座っている 天然の姫が持て囃されるのは作為が野生化して逃げ果せていると錯覚させるからだが超男性は居ても超女性はいない 蛋白と野生化の様相はこの世では変わっているからだ 光と澱粉が鍵で二酸化炭素の方が先なのだ RNA信仰は宇宙から撒かれた種というすり替えと大差はない それはおんなおんなしたおんなが分裂する時の宝塚の種と手塚の種の関係に似ていなくもない RNA刹那ともいうべきオンナオンナリンダリンダ 命が言葉で出来ているのは疑いようのないところである。それは御多分に洩れず4桁のパスワードから始められている。 2週間ぶりに酒を一杯飲んでみた 背中の傷はゲンタマイシンを続けるかドクダミにするか迷っている あゝみなさんには関係のないこと

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Please see individual tracks for lyrics.

Cover artwork by Adam Keller

Horkmang pitched a tangle on 5月の人称 Personal pronouns in May.

Thank you to Jake Housh for mastering.

credits

released January 22, 2024

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